清掃作業を効率化する「スクラバー」と「スイーパー」
製造現場でも活躍する2種類の清掃機械。
清掃作業を効率化する「スクラバー」と「スイーパー」
清掃作業を効率化する清掃機械には、どのような種類があるでしょうか。床掃除で幅広く使われている清掃機械には、モップがけの代わりに水まき・ブラシかけ・汚水回収をする「スクラバー」と、ほうきとちりとりまたは掃除機の代わりにゴミや塵を集めて吸い込む「スイーパー」の2種類があります。
工作機械を扱う工場など、床が切削油や切削粉、タイヤ痕などで汚れる現場には、「スクラバー」が適しています。倉庫や物流施設、事務室、駐車場など、ゴミや塵を取り除きたい場所には「スイーパー」が適しています。今回はこの2種類の清掃機械について、それぞれの特長を説明します。
図:様々な現場の床掃除を効率化する清掃機械
モップがけをする清掃機械「スクラバー」
「スイーパー」は、ごみを集めて吸い込む、ほうきとちりとりの機能を備えた大型掃除機です。英語でsweep(スイープ)とは「掃く」という意味です。前方に付いた大きなブラシがごみを回収して、大きなごみから微細なちりまで吸引します。
スイーパーには「歩行型」と「乗車型」の二つのタイプがあります。どちらも1人で操縦します。「歩行型スイーパー」は持ち手が付いていて、人が押せる程度の大きさで、狭い空間や通路がある現場の清掃に向いています。音量も比較的静かで防音対策機能が付いている機種もあります。「乗車型スイーパー」は本体に人が乗って運転操作するタイプで、広い現場を掃除する場合に向いています。
写真:歩行型スクラバー
(T300 歩行型スクラバー)
写真:乗車型スクラバー
(T7 バッテリー式 乗車型スクラバー)
写真:スクラバーが使われている現場の例
物流倉庫
製造工場
スイーパーの基本的な機能は次の通りです。
- メインブラシでゴミや塵をホッパーに投入します。小石からミクロの塵まで回収できます。
- 高性能フィルターがバキューム装置によって吸い上げられた細かい粉塵を補修します。
- 排気:高性能フィルターによってクリーンにされた空気がスイーパーから排出されます。
図:スイーパーの機能
ゴミや塵を集めて吸い込む清掃機械「スイーパー」
「スイーパー」は、ごみを集めて吸い込む、ほうきとちりとりの機能を備えた大型掃除機です。英語でsweep(スイープ)とは「掃く」という意味です。前方に付いた大きなブラシがごみを回収して、大きなごみから微細なちりまで吸引します。
スイーパーには「歩行型」と「乗車型」の二つのタイプがあります。どちらも1人で操縦します。「歩行型スイーパー」は持ち手が付いていて、人が押せる程度の大きさで、狭い空間や通路がある現場の清掃に向いています。音量も比較的静かで防音対策機能が付いている機種もあります。「乗車型スイーパー」は本体に人が乗って運転操作するタイプで、広い現場を掃除する場合に向いています。
写真:歩行用スイーパー
(S9バッテリー式歩行型スイーパー)
写真:乗車型スイーパー
(S20 ディーゼル・バッテリー・LPG式 乗車型スイーパー)
スイーパーの基本的な機能は次の通りです。
- メインブラシでゴミや塵をホッパーに投入します。小石からミクロの塵まで回収できます。
- 高性能フィルターがバキューム装置によって吸い上げられた細かい粉塵を補修します。
- 排気:高性能フィルターによってクリーンにされた空気がスイーパーから排出されます。
図:スイーパーの機能
物流倉庫
機械工場
重工業
物流倉庫
施設全体に清掃機械を導入することで大きな効果が生まれる
清掃機械の導入にあたっては、どの程度の広さの現場に、何台程度設置するのがよいでしょうか。面積や清掃頻度、清掃環境から、必要な機種や台数を最適化することで、清掃作業の効率を向上させることができます。
テナントカンパニーの清掃機械の場合、清掃作業面積1万m2あたりの適切な設置台数は、生産施設の通路などを掃除する乗車式スクラバーは1台~2台。ラインの床を掃除する歩行型スクラバーは5台~7台。倉庫・物流施設を掃除するスイーパーは1台。オフィスや会議室などを掃除する歩行型スイーパーは8台。駐車場を掃除する大型乗車型スイーパーは1台です。
施設全体で複数の清掃機械を導入すれば、それだけ清掃作業の効率化・生産性向上の効果が期待できます。
図:清掃機械の種類ごとの清掃時間と1万m2あたりの適切な台数